那覇の旅と言えば、多くの人が国際通りを思い浮かべるでしょう。しかし、その賑やかなメインストリートの裏手には、地元の人々の暮らしと歴史、そして独自のカルチャーが息づく、魅力的な三つの通りが隠れています。
レトロな歓楽街の面影を残す桜坂通り、沖縄伝統の焼物「やちむん」に出会える壺屋通り、そして市場の活気と新しいお店が混ざり合う一銀通り。この記事では、それぞれの通りの特色、アクセス方法、そして旅を豊かにする見どころを、ブログ記事形式で徹底解説します。
1. はじめに:那覇のディープな魅力を探る
沖縄の玄関口である那覇市は、単なるリゾート地ではありません。琉球王朝時代から続く歴史と、戦後の復興期に生まれた独特の文化が交差する、奥深い魅力を持っています。特に、国際通りから一本入った裏路地には、**「ウチナーンチュ(沖縄の人)」**の温もりや、変わりゆく街の風景が凝縮されています。
今回ご紹介する桜坂通り、壺屋通り、一銀通りは、それぞれ異なる歴史と文化を背景に持ち、那覇の多面的な魅力を感じさせてくれるエリアです。
2. 桜坂通り:昭和ノスタルジーと夜の社交場

特色:歓楽街の面影とアート

桜坂通りは、那覇市牧志に位置し、かつて戦後の一大歓楽街として栄えた歴史を持ちます。桜の木が植えられたことに由来する「桜坂」という名前ですが、今や桜の木はなく、その名残と、昭和の面影を残すレトロな雰囲気が最大の魅力です。

現在でも、通りには小さなスナックやバーがひしめき合い、夜になるとネオンが灯り独特の雰囲気を醸し出します。古い建物を利用した個性的なライブハウスや、アート系映画を上映するミニシアターもあり、若者や観光客からも注目されるディープなカルチャー発信地となっています。昼間は静かですが、日が暮れると大人の社交場として賑わいを見せます。
| 項目 | 詳細 |
| 住所(周辺) | 沖縄県那覇市牧志3丁目周辺 |
| 特色 | 昭和レトロな歓楽街の雰囲気、ミニシアター、バー、ライブハウス、猫が多い |
| HP | 特定の商店街HPは無し(関連:桜坂劇場など各店舗HP参照) |
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アクセス方法
- モノレール(ゆいレール): 牧志駅から徒歩約10分。国際通りの「てんぶす那覇」横にある「桜坂中通り」から進むと近道です。
- 車: 那覇空港から車で約20分。専用駐車場は少ないため、国際通り周辺の有料駐車場を利用するのがおすすめです。
おすすめスポット
- 桜坂劇場: 1950年代に芝居小屋「珊瑚座」として始まった歴史ある映画館。アート系の作品を中心に上映し、書店や雑貨店「ふくら舎」も併設する文化のランドマークです。
- 希望ヶ丘公園: 桜坂通りの頂上付近にある小さな公園で、旅の途中の休憩スポットに最適です。
3. 壺屋通り:330年の歴史が息づく「やちむん」の里

特色:石畳と陶器の温もり

壺屋やちむん通りは、沖縄の伝統的な焼物「やちむん(焼き物)」の歴史と文化を伝える、ノスタルジックな通りです。1682年に琉球王府の政策により、各地の陶工たちが集められたのが始まりとされ、330年以上にわたり沖縄の焼物文化を支えてきました。

通り全体が石畳で舗装され、両脇には工房や直売店が立ち並びます。素朴で力強い壺屋焼(やちむん)の魅力は、そのぽってりとした温かい形と、大胆で鮮やかな色使いにあります。伝統的な壺やシーサーはもちろん、現代の食卓に合うモダンなデザインの器も多く、お土産選びにも最適です。やちむんの歴史を学べる博物館があるのも見逃せません。
| 項目 | 詳細 |
| 住所(代表地点) | 〒902-0065 沖縄県那覇市壺屋1-16(周辺) |
| 特色 | 琉球王朝時代からの焼物(やちむん)の里、石畳の通り、シーサー、陶芸工房 |
| HP | 那覇市観光協会など(壺屋やちむん通りで検索) |
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アクセス方法
- モノレール(ゆいレール): 牧志駅から徒歩約15分。または安里駅から徒歩約15分。
- 路線バス: 「壺屋バス停」から徒歩約1分。
- 車: 那覇空港から車で約20分。通りは一方通行区間が多く、専用駐車場はないため、周辺の有料駐車場を利用してください。
おすすめスポット
- 那覇市立壺屋焼物博物館: 壺屋焼の歴史や技法、名作を系統立てて学べるため、散策前に訪れると通りをより深く楽しめます。
- 共同登り窯: かつて陶器を焼くために使われていた、当時の面影を残す貴重な文化財です。
4. 一銀通り:市場の活気と裏通りのグルメ

特色:地元密着型商店街と新旧ミックス
一銀通りは、国際通りのちょうど裏手に位置し、かつてこの通り沿いにあった「第一銀行」にその名を由来します。

この通りの魅力は、那覇のローカルな日常と新しいカルチャーが混在している点にあります。国際通りに面していることもあり、昔ながらの地元密着型の商店(八百屋、肉屋など)と、おしゃれな飲食店、隠れ家的な居酒屋やバーが軒を連ねています。

昼間は比較的落ち着いていますが、夜になると地元のビジネスマンや観光客が混ざり合い、ディープで賑やかな那覇の夜を体験できるスポットとなります。特に週末の夜は、沖縄グルメや個性的なお店で賑わいを見せます。
| 項目 | 詳細 |
| 住所(周辺) | 沖縄県那覇市牧志2丁目、久茂地3丁目周辺 |
| 特色 | 昔ながらの商店と新しい飲食店の融合、夜の賑わい、国際通りからすぐの裏通り |
| HP | 特定の商店街HPは無し |
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アクセス方法
- モノレール(ゆいレール): 美栄橋駅から徒歩約5分、県庁前駅から徒歩約5分。牧志駅からも徒歩圏内です。
- 車: 国際通り周辺の有料駐車場を利用してください。
おすすめスポット
- パラダイス通り: 一銀通りと交差するおしゃれな通り。セレクトショップやカフェが多く、那覇のトレンドを感じられます。
- 第一牧志公設市場: 一銀通りから市場方面へ入るとすぐ。沖縄の食材の宝庫で、活気あふれる市場の雰囲気は必見です。(現在は仮設市場で営業中)
5. 那覇散策のおすすめルートと楽しみ方
桜坂通り、壺屋通り、一銀通りの三つの通りは、国際通りを基点に徒歩で回れる距離にあります。それぞれの通りを巡ることで、「リゾート」とは違う、那覇の歴史と文化、そして地元の人々の温かさを感じることができます。
おすすめ散策ルート(半日コース)
- 昼間: 国際通りの「てんぶす那覇」付近から壺屋通りへ移動(徒歩)。石畳を歩きながら、お気に入りのやちむんを探します。博物館で歴史を学ぶのも良いでしょう。
- 夕方: 壺屋から国際通りを経由し、一銀通りへ。市場周辺のローカルな雰囲気を楽しみながら、沖縄そばやタコライスなどの軽食で腹ごしらえ。
- 夜: 一銀通りから桜坂通りへ。レトロな雰囲気のバーやライブハウスで、旅の疲れを癒しつつ、地元の人やマスターとの一期一会の会話を楽しんでみましょう。
旅をより豊かにするヒント
- 路地裏へ入る勇気を持つ: 桜坂や一銀通りは、メインの通りから一本入った細い路地にも個性的な店が隠れています。少しの勇気がディープな発見につながります。
- 「ゆいレール」を活用する: 3つの通りは国際通り周辺に集中していますが、モノレールを利用すれば移動が楽になり、那覇市内の他の観光スポットへもスムーズにアクセスできます。
那覇の街は、歩くほどにその表情を変えます。この三つの通りを巡り、あなただけのディープな沖縄の魅力をぜひ発見してください。



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