はじめに

FXを始めたばかりの方にとって、「日銀」「FRB」という中央銀行の言葉は難しく感じるかもしれません。
しかし、ポイントを押さえれば、為替相場の値動きの仕組みを理解し、取引の判断材料にすることができます。
今回は、日銀・FRBがどのように為替を動かすのか、主婦でも簡単に理解できるよう解説します。
1. 日銀・FRBとは?
日銀(日本銀行)
- 日本円の価値を安定させる中央銀行
- 物価や景気を見ながら、金利政策や金融緩和策を行う
- 市場にお金を出したり回収したりすることで、円の価値を調整
FRB(アメリカ連邦準備制度理事会)
- 米ドルの価値とアメリカ経済を安定させる中央銀行
- 金利政策や資産買入れ(量的緩和)で市場に影響
- 世界の基軸通貨であるドルの価値をコントロールするため、為替に大きな影響
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「日銀=円」「FRB=ドル」と覚えると、通貨ペアの動きをイメージしやすくなります。
2. 為替相場に影響する仕組み
為替は、**通貨の価値(需要と供給)**によって動きます。
中央銀行の政策が変わると、その通貨の「金利差」や「将来の価値」が変わり、投資家が取引するため、為替が動きます。
金利政策が為替に与える影響
| 中央銀行 | 政策例 | 為替への影響 |
|---|---|---|
| 日銀 | 金利据え置き、金融緩和 | 円の価値下落=円安傾向 |
| FRB | 金利引き上げ | ドルの価値上昇=ドル高傾向 |
- 例:ドル円の場合
- FRBが利上げ → ドルが買われやすくなる → ドル円が上昇(円安ドル高)
- 日銀が金融緩和 → 円の価値が下がる → ドル円が上昇(円安ドル高)
ポイント
「金利が高い通貨は買われやすい」「金利が低い通貨は売られやすい」と覚えるだけでOK。
3. 日銀・FRBの政策が為替に与える影響の実例
ケース1:円安ドル高
- FRBが利上げ発表
- 日銀は低金利維持
- 投資家は「ドルを持った方が利息が多い」とドルを購入
- 結果:ドル円は上昇(円安ドル高)
ケース2:円高ドル安
- FRBが利下げ発表
- 日銀が金融引き締めや利上げを検討
- 投資家は円を買い戻す動き
- 結果:ドル円は下落(円高ドル安)
ケース3:意外な逆ザヤ
- 市場予想と逆の政策が発表されると、短期的に「予想と逆方向」に動くことがあります
- これを「逆ザヤ」と呼びます
- 例:FRBが利上げを予想されていたが据え置き → ドル売りが急増 → ドル円下落
重要なのは、予想と実際の発表のギャップも為替に影響する点です。
4. 主婦でもできる!政策発表前後の実践テクニック
- 発表カレンダーで日程をチェック
- 日銀・FRBの金融政策発表日は必ず確認
- ニュースでポイントをざっくり把握
- 「利上げ」「利下げ」「金融緩和」の言葉を理解
- 小額ポジションで観察
- 初めは少額取引で値動きのパターンを確認
- 発表直後は逆張りに注意
- 逆ザヤで急変動することがあるため、大きなポジションは控える
- 為替チャートで値動きを確認
- 過去の発表前後の動きを見ると、予測や対策がしやすい
家事や育児で忙しい場合でも、発表前後の重要な時間だけ意識すれば大丈夫です。
5. 注意点
- 中央銀行の発表は相場の動きに影響しますが、絶対的ではありません
- 他国の経済状況、地政学リスク、株式市場の動きも為替に影響
- 初めは少額で観察、大きな資金は控えることが安全です
まとめ
- 日銀・FRBは為替に大きな影響を与える存在
- ポイントは「金利と金融政策」
- ドル円を例に覚えると簡単
- FRB利上げ → ドル高
- 日銀緩和 → 円安
💡 次回☛【2025年最新】円相場の見通しとFXトレードのポイント



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